2Gで忘れてきたモノ ―ボーダフォン2G受付終了報道に寄せて
昨日(8月31日)、ボーダフォンはMNP手続きに関するリリース(ITmediaでも報道)の中で、小さな文字でひっそりと書かれていた「08年3月末での2G新規契約受付終了」告知。あまりに小さな文字だったのでITmedia編集部でも見落としたらしく(そういう私も、MNPのリリースにはすぐに気づいたもののPDC受付終了の件は完全に見落としていて、MDBのBBSカキコで初めて気づき、思わず編集部にメールを入れたぐらいです<笑>)、記事化もMNPの記事から約1時間半遅れの掲載になっていました(ITmediaの記事はこちら)。
私のようなボーダフォンファンからすれば、「そんな大事な告知をMNPリリースのついでにやるな!」と言いたいところですが、これからMNP戦線に突入しようとする現在、確かに経営リソースの集中は必要でしょうから、やむを得ない事なのかも知れません。まだ1年半も先の事ですし、一応リリースには「“当分の間”、機種変更や故障修理などのアフターサービスも含め2G携帯電話サービスの提供を継続します」とあります。そこで今回は、ちょっと気が早いかも知れませんが、“2Gさよなら記念”として2Gで提供されていたサービスのうち、3Gには引き継がれなかったものを列挙してみたいと思います。なお、独断と偏見でチョイスしているので、サービス全ては挙げていません。また、料金プランに関しては旧Jフォン9社それぞればらばらだった事もあり、今回は言及を見送ります。
・ステーションとお天気アイコン
これに関しては以前のエントリーで書いたとおり、ステーションファンの私としては非常に残念です。また、その時にも書きましたが現在サービスされている「vodafone live! CAST」とは、総合カタログのマークこそステーションと同じものを使っていますが、全く別物のサービスです。ドコモのiチャネルに続き、auもEZニュースフラッシュでこの「プッシュ配信」分野に進出、5年も前に、2Gでサービスしていたボーダフォンだけが置いてけぼりを喰らっている格好です。ただし、MDBのBBSには、“待ち受けFlashで同様サービスを導入するらしい”といったカキコが為されている事もあり、MNP対策に向けて、少し期待したいところです。待ち受けFlash+ステーション類似機能の導入で、これまで3Gでは見送られてきた東芝の「くーまん」(これも以前のエントリーで書いています)復活にも期待がかかるところです。
・スカイウォーカー
「スカイ~」というと、2Gの「スカイメール」(3GでいうSMS)がボーダフォンユーザーにはおなじみですが、実は“スカイウォーカー”(東名阪以外の地域では「スカイワープ」という名称でした)というのはスカイメールだけではなく、もっと高機能なメールサービスの集合体でした。今でこそ“あけおめ輻輳”に有効な「グリーティング」(メールをあらかじめ相手に送信しておいて、指定日時になると相手が見る事ができるというもの。一部の旧機種では「メールを送った事実」が分かってしまうものもありますが、それでも内容を読めるのは指定日時以降)しかオプションはありませんが、サービスイン当初から02年11月までに発売された機種(J-SH52以前)には、他にもメールのバトンができる「リレーメール」、幹事がイベント参加の可否を確認するのに便利な「コーディネーター」、1対1のチャットができる「ホットライン」が使えました。私がこのキャリアに友人知人を誘ったのは、この高機能なメールシステムを共用したかったからに他なりません(ツーカーでも使えましたが)。また、公衆電話などから「ポケベル打ち」でスカイメールを送信できる「スカイメールサービスセンター」も、この10月4日でサービスが終了します。
・位置情報と掲示板(ポーリング)
「スカイメール」と「ステーション」の合わせ技で、あらかじめ掲示板に「位置情報」を設定しておき、「ポーリング要求」というスカイメールを送ると、相手の位置情報が分かるというもの。もちろん、GPSケータイやPHSほど正確な場所が特定できるわけではありませんが、参考にはなります。一時期、プリペイドは「位置情報が確認できる」というのを売りにしていた時期がありました。
・スカイFAX
その「スカイメール」を介して、FAXを送れるサービスです。確かに今はメールで代用できる場面は多いでしょうが、それでもケータイもPCもメールは使えない、というおじいちゃん、おばあちゃん向けに写真入りメッセージを送りたい時などに、“写メールのFAX版”として使えて便利です。
・プリペイドサービス
もちろん、技術的には3G(W-CDMA)で不可能な事はありません。ただ、日本の場合はインセンティブモデル導入の関係で、USIMという契約者情報をユーザーが他の端末に容易に差し替える事が可能なシステムを採用している以上、導入は難しいものと思われます。あと1年半でプリペイドサービスをどうするか、ボーダフォン時代にはプリペイドサービスに(他キャリアよりは)力を入れてきただけに、今後の動向が注目されます。(プリペイドサービスに関しても、過去エントリーしています)。MDBでも時々BBSに質問が書き込まれますが、Web接続サービスのないプリペイド向けの着メロダウンロード手段として、今となっては時代遅れの3和音「スカイメロディ」が残されている、という事情もあります。
そして…
・UI(ユーザーインターフェイス)
これは、「2Gから操作性が大幅に変わった」という意味です。いわゆる「コンバージェンスモデル」(02シリーズ)の頃から比べればだいぶ2Gライクになり、905SHレビュー記事では私自身は概ね違和感なく使えるようになった、と書きましたが、現状でも「まだ2Gと使い勝手が違って機種変できない」という声は当該レビューのコメントでも、MDBのBBSでもまだ消えていません。今は2Gのまま粘る、という選択肢がありますが、将来2Gが停波になった時、これらのユーザーがどう動くか。
今回の発表ではあくまで1年半後(08年3月末)に2G新規加入が終了するだけで、停波に関しては何も触れられていませんが、それでもいつまでも2システムの併存をいつまでも続けるわけにはいかない以上、いつかは2Gサービスが停止される時が来ます。確かに上記に掲げたようなサービスは、「利用者が少ない」との理由で廃止されたのでしょうが、逆に、このキャリアはこれまで新サービスを始めても特に大きく宣伝することなく、「利用者が少ないから」と安易にサービス廃止してきた歴史があります。3Gのサービスでも、例えば「vodafone live! CAST」や「vodafone live! BB」などは本当にきちんとサービスとしてアピールされているでしょうか。2G停波までに、本当に2Gのみ提供のサービスが3Gには必要のないものなのか、ぜひ吟味して欲しいと思います。
昨日(8月31日)、ボーダフォンはMNP手続きに関するリリース(ITmediaでも報道)の中で、小さな文字でひっそりと書かれていた「08年3月末での2G新規契約受付終了」告知。あまりに小さな文字だったのでITmedia編集部でも見落としたらしく(そういう私も、MNPのリリースにはすぐに気づいたもののPDC受付終了の件は完全に見落としていて、MDBのBBSカキコで初めて気づき、思わず編集部にメールを入れたぐらいです<笑>)、記事化もMNPの記事から約1時間半遅れの掲載になっていました(ITmediaの記事はこちら)。
私のようなボーダフォンファンからすれば、「そんな大事な告知をMNPリリースのついでにやるな!」と言いたいところですが、これからMNP戦線に突入しようとする現在、確かに経営リソースの集中は必要でしょうから、やむを得ない事なのかも知れません。まだ1年半も先の事ですし、一応リリースには「“当分の間”、機種変更や故障修理などのアフターサービスも含め2G携帯電話サービスの提供を継続します」とあります。そこで今回は、ちょっと気が早いかも知れませんが、“2Gさよなら記念”として2Gで提供されていたサービスのうち、3Gには引き継がれなかったものを列挙してみたいと思います。なお、独断と偏見でチョイスしているので、サービス全ては挙げていません。また、料金プランに関しては旧Jフォン9社それぞればらばらだった事もあり、今回は言及を見送ります。
・ステーションとお天気アイコン
これに関しては以前のエントリーで書いたとおり、ステーションファンの私としては非常に残念です。また、その時にも書きましたが現在サービスされている「vodafone live! CAST」とは、総合カタログのマークこそステーションと同じものを使っていますが、全く別物のサービスです。ドコモのiチャネルに続き、auもEZニュースフラッシュでこの「プッシュ配信」分野に進出、5年も前に、2Gでサービスしていたボーダフォンだけが置いてけぼりを喰らっている格好です。ただし、MDBのBBSには、“待ち受けFlashで同様サービスを導入するらしい”といったカキコが為されている事もあり、MNP対策に向けて、少し期待したいところです。待ち受けFlash+ステーション類似機能の導入で、これまで3Gでは見送られてきた東芝の「くーまん」(これも以前のエントリーで書いています)復活にも期待がかかるところです。
・スカイウォーカー
「スカイ~」というと、2Gの「スカイメール」(3GでいうSMS)がボーダフォンユーザーにはおなじみですが、実は“スカイウォーカー”(東名阪以外の地域では「スカイワープ」という名称でした)というのはスカイメールだけではなく、もっと高機能なメールサービスの集合体でした。今でこそ“あけおめ輻輳”に有効な「グリーティング」(メールをあらかじめ相手に送信しておいて、指定日時になると相手が見る事ができるというもの。一部の旧機種では「メールを送った事実」が分かってしまうものもありますが、それでも内容を読めるのは指定日時以降)しかオプションはありませんが、サービスイン当初から02年11月までに発売された機種(J-SH52以前)には、他にもメールのバトンができる「リレーメール」、幹事がイベント参加の可否を確認するのに便利な「コーディネーター」、1対1のチャットができる「ホットライン」が使えました。私がこのキャリアに友人知人を誘ったのは、この高機能なメールシステムを共用したかったからに他なりません(ツーカーでも使えましたが)。また、公衆電話などから「ポケベル打ち」でスカイメールを送信できる「スカイメールサービスセンター」も、この10月4日でサービスが終了します。
・位置情報と掲示板(ポーリング)
「スカイメール」と「ステーション」の合わせ技で、あらかじめ掲示板に「位置情報」を設定しておき、「ポーリング要求」というスカイメールを送ると、相手の位置情報が分かるというもの。もちろん、GPSケータイやPHSほど正確な場所が特定できるわけではありませんが、参考にはなります。一時期、プリペイドは「位置情報が確認できる」というのを売りにしていた時期がありました。
・スカイFAX
その「スカイメール」を介して、FAXを送れるサービスです。確かに今はメールで代用できる場面は多いでしょうが、それでもケータイもPCもメールは使えない、というおじいちゃん、おばあちゃん向けに写真入りメッセージを送りたい時などに、“写メールのFAX版”として使えて便利です。
・プリペイドサービス
もちろん、技術的には3G(W-CDMA)で不可能な事はありません。ただ、日本の場合はインセンティブモデル導入の関係で、USIMという契約者情報をユーザーが他の端末に容易に差し替える事が可能なシステムを採用している以上、導入は難しいものと思われます。あと1年半でプリペイドサービスをどうするか、ボーダフォン時代にはプリペイドサービスに(他キャリアよりは)力を入れてきただけに、今後の動向が注目されます。(プリペイドサービスに関しても、過去エントリーしています)。MDBでも時々BBSに質問が書き込まれますが、Web接続サービスのないプリペイド向けの着メロダウンロード手段として、今となっては時代遅れの3和音「スカイメロディ」が残されている、という事情もあります。
そして…
・UI(ユーザーインターフェイス)
これは、「2Gから操作性が大幅に変わった」という意味です。いわゆる「コンバージェンスモデル」(02シリーズ)の頃から比べればだいぶ2Gライクになり、905SHレビュー記事では私自身は概ね違和感なく使えるようになった、と書きましたが、現状でも「まだ2Gと使い勝手が違って機種変できない」という声は当該レビューのコメントでも、MDBのBBSでもまだ消えていません。今は2Gのまま粘る、という選択肢がありますが、将来2Gが停波になった時、これらのユーザーがどう動くか。
今回の発表ではあくまで1年半後(08年3月末)に2G新規加入が終了するだけで、停波に関しては何も触れられていませんが、それでもいつまでも2システムの併存をいつまでも続けるわけにはいかない以上、いつかは2Gサービスが停止される時が来ます。確かに上記に掲げたようなサービスは、「利用者が少ない」との理由で廃止されたのでしょうが、逆に、このキャリアはこれまで新サービスを始めても特に大きく宣伝することなく、「利用者が少ないから」と安易にサービス廃止してきた歴史があります。3Gのサービスでも、例えば「vodafone live! CAST」や「vodafone live! BB」などは本当にきちんとサービスとしてアピールされているでしょうか。2G停波までに、本当に2Gのみ提供のサービスが3Gには必要のないものなのか、ぜひ吟味して欲しいと思います。
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